再現可能な日本語論文執筆入門:jpaRmdで実現する再現可能で低コストな日本語論文執筆のはじめの一歩
2021/9/6(月) 9:30-11:30
1 はじめに
本サイトは,日本心理学会第84回大会(以下,JPA2020)のチュートリアルワークショップ(以下,TWS)「再現可能な日本語論文執筆入門:jpaRmdで実現する再現可能で低コストな日本語論文執筆のはじめの一歩」の事前準備と当日(2021/9/6(月) 9:30-11:30)の演習用サイトになります。本サイトもRStudioとRMarkdown(Bookdown)を使って作成されています。左の目次をクリックして移動するか,>をクリックして次のページに移動ください。
1.1 連絡先
本サイトの内容で不明な点がございましたら,メールフォームからご連絡をいただけましたら幸いです。
1.2 TWS概要
TWSの概要は以下になります。
再現可能性を高める上では,データから論文までをシームレスに接続して研究を行うことが推奨される。それによって,データの前処理から統計解析への移行時のミス,解析結果を論文内に記載する際のミスを防ぐことができ,研究の再現可能性を高めることができる。これを可能にするソフトウェアとしてR Markdownがあり,主要な学術雑誌のテンプレートが用意されている。国際誌の場合は既存のテンプレートを活用して論文執筆ができるが,国内誌の場合は日本語の処理や引用文献処理の問題もあり,適切なテンプレートが存在しない。そこで,我々は『心理学研究』などの国内誌に対応したjpaRmdパッケージを開発した。jpaRmdパッケージを使うことで,データの前処理,統計解析,論文執筆を1つのソフトウェア内でシームレスに扱うことができる。また,jpaRmdは投稿規定に沿った出力ができるので,フォーマット調整にかける労力を減らし,論文執筆に注力できる。本チュートリアルでは,各種ソフトウェアの導入からスタートし,再現性を高めるフォルダ構造の設定,そして実際にjpaRmdを使って論文執筆ができるようになることを目指す。