class: center, middle, inverse, title-slide # RStudioで日本語論文を書く(1) ## jpaRmdテンプレート ### 専修大学 国里愛彦 ### 2021年3月6日 in Tokyo.R --- class: center, middle # .big2[論文もRで書きたい!!!!!] --- class: center, middle # .big2[rticles最高!] <img src="pic/15.png" width="350"> 投稿予定ないけどPNAS形式にしちゃったり... --- class: center, middle # .big2[ただし英語に限る!] --- class: center, middle # .big2[日本語論文だってRで書いてやろう!] きっと誰かがテンプレ作っているはず・・・ --- class: center, middle # .big3[ない!] <img src="pic/16.png" width="220"> .med[た,たぶん,心理学はない...] --- class: center, middle # .big2[ないなら作る!] <img src="pic/17.png" width="350"> --- # みんなが従う『心理学研究』スタイル <img style="float: right;" src="pic/01.png" width="350"> - 心理学関連和雑誌の多くは,日本心理学会の「心理学研究」執筆・投稿の手びきに準拠している。 - 『心理学研究』を攻略すれば,心理学関連和文誌の攻略は簡単!.med[(APAスタイルと同様に,『心理学研究』を参考にしている他領域の和文誌もある)] --- # jpaRmdパッケージ - ということで,心理学研究用テンプレートパッケージ[jpaRmd](https://github.com/ykunisato/jpaRmd)を作ってみました。 **インストール方法(CRAN未登録)** ```r # install.packages("remotes") remotes::install_github("ykunisato/jpaRmd") ``` --- # 使い方 - "File" → "New File" → "R Markdown..." <img style="float: center;" src="pic/02.png" width="800"> --- # 使い方 - "From Template" → "Japanese Psychological Association format{jpaRmd}" - Name:は好きな名前に変更(フォルダが作られます) <img style="float: center;" src="pic/03.png" width="350"> --- # 使い方 - output:のjpaRmd::render_jjp()内のRmd_fileが“Untitled.Rmd”になっていますので,以下のように,Rmdのファイル名に変更します。"Knit"をクリックします。 <img style="float: center;" src="pic/04.png" width="800"> --- # 使い方 - しばらく処理が行われると(初回はすごく時間かかる),"Files"内にPDFが作られます。 <img style="float: center;" src="pic/05.png" width="400"> --- # できた! <img style="float: center;" src="pic/06.png" width="700"> --- # jpaRmdの開発過程 - RMarkdownから日本語PDFを出力するなら,xelatexが良さげ(KazutanやAtusyさんのブログを舐めるように読んだ)。 - ググった感じだとRMarkdownのYAMLに色々と追加すればいいんじゃない?わたしチョットRMarkdownつかえるから,余裕,余裕。 --- class: center, middle # .big3[華麗に頓挫!] 凝った変更をしたのに全然PDFに反映されてない・・・ --- # 色々と試行錯誤(迷走)した結果 - TeX用のテンプレートファイルを用意して(そして,いじくりまわす),レンダー用関数をつくってみて,RmarkdownのYAMLに入れる方式にしたら,いい感じに(紆余曲折は省略)。 ``` output: jpaRmd::render_jpr() ``` - Rmarkdownファイルだけで完結しないので,結果としてRパッケージ化することになった。 --- # 華麗な開発過程の一部始終 - 手引を読むと「図表の挿入位置は,余白に四角で囲って指示してね♡」みたいなルールがある。 <img style="float: center;" src="pic/18.png" width="600"> --- class: left, middle # .big1[「う〜ん。本文中に指示書けば良くない?」] を経てから... --- class: left, middle # .big1[大体どこかにLaTeXに関するポーネグリフがあるから,それ読み解けばいいよね!] --- # 華麗に頓挫! - テンプレートのどこをいじればいいかよく分からないので(pandocに送るためのヤツ?がややこしい),純粋に博打である。 <img style="float: center;" src="pic/19.png" width="350"> --- # り,りろんはしらないけど,うまくいく <img style="float: center;" src="pic/10.png" width="700"> --- # 謎な仕様にも華麗に対応をする 「Table1のあとに改行をしてから表タイトルね♡」 <img style="float: center;" src="pic/11.png" width="800"> --- # RMarkdown日本語テンプレ作成法 - **とりあえずxelatexでいく → 凝ったカスタマイズをするならYAMLに書くのはやめてテンプレートの作成とレンダー用関数も書く → 試行錯誤してそれっぽい形になるように頑張る → 完成!** -- **試行錯誤過程** .med[ for(i in 1:∞){ - あれ?うまくいかない。試行錯誤では限界か... - Pandocをちゃんと学ぶか... - あ,めんどくさいなこれ - 思いつきでいじってみたらうまく動いた(天才...)} ] --- # このような過程を経て,できました <img style="float: center;" src="pic/06.png" width="700"> --- <img style="float: right;" src="pic/20.png" width="650"> **テンプレ追加** 卒論テンプレはニッチすぎるので別パッケージ(senshuRmd) --- # 今後の野望 - CRAN登録にもっていきたい。 - まだ未対応の雑誌に対応しやすくなる枠組みを作りたい(毎回のワクワク博打を減らす)。 - Word出力も検討する(採択後にWordでの提出が要求されることがあります...)。 --- class: left, middle # .big1[触れてこなかったが,開発過程でのもっとも大きな問題が・・・] --- # 立ちふさがる日本語引用文献の狡猾な罠 - CLSで文献処理をしていたが,日本語文献だけ異なる処理をすることはCLSではできない.med[(多分)]。LaTeXのスタイルファイルを使うのも難しい.med[(多分,XeLaTeXでは)]。 --- # 立ちふさがる日本語引用文献の狡猾な罠 - CLSで文献処理をしていたが,日本語文献だけ異なる処理をすることはCLSではできない.med[(多分)]。LaTeXのスタイルファイルを使うのも難しい.med[(多分,XeLaTeXでは)]。 - 華麗に試行錯誤で乗り切ってきた私にも理解できる,試行錯誤でなんとなかならない雰囲気 --- # 立ちふさがる日本語引用文献の狡猾な罠 - CLSで文献処理をしていたが,日本語文献だけ異なる処理をすることはCLSではできない.med[(多分)]。LaTeXのスタイルファイルを使うのも難しい.med[(多分,XeLaTeXでは)]。 - 華麗に試行錯誤で乗り切ってきた私にも理解できる,試行錯誤でなんとなかならない雰囲気 - [@kosuggiti](https://twitter.com/kosugitti)にボヤいたところ・・・事態は急展開しはじめた・・・ --- background-color: #000000 class:center, middle .big3[.red[T].yel[O] .red[BE]] .big3[.red[CONTINUED]] --- background-color: #000000 class:center, middle <img src="pic/12.png" width="50"> --- background-color: #000000 class:center, middle <img src="pic/12.png" width="100"> --- background-color: #000000 class:center, middle <img src="pic/12.png" width="350"> --- background-color: #000000 class:center, middle <img src="pic/12.png" width="550"> --- .big3[続きはこちら!] https://speakerdeck.com/kosugitti/tokyo-dot-r-number-90-rstudioderi-ben-yu-lun-wen-woshu-ku-2